Tokyo Montessori

教員養成コースについてPURPOSE

教員養成コースの目的

コース長 前之園 幸一郎

 日本モンテッソーリ協会 前会長・理事長
 青山学院女子短期大学名誉教授

 子どもは人類にとっての希望であり未来への約束であるとモンテッソーリは述べています。子どもには、そのすべての可能性と力を自ら発達させる生来備わった自然のプログラムが存在します。内部に存在する固有の法則に従って、子どもはその心と体の成長発達を積極的に遂げながら自ら個性的な人格を創りあげていきます。子どもの尊厳に対するわれわれ大人の義務と責任は、子ども自身による主体的で内発的な成長の過程をていねいに見守りながら、より適切なる環境を整え、その発達の援助をこまやかに行うことにあります。

 今日の日本の社会においては少子化問題が社会経済の根幹を揺るがしかねない緊急の課題として浮上しております。併せて待機児童の解消の問題が子育て支援の在り方の具体的な策定を求めております。「子育て」は単に親の問題としてだけでなく、広く社会的な問題として考えられるようになっております。しかし、ここで注意すべきことがあります。「何のために」「誰のために」子育て支援は行われるのか。主人公はあくまでも子ども自身である点に注目しなければなりません。

 本養成コースの目的は、就学前教育を行う諸機関、すなわち幼稚園、保育所、発達支援施設、子どもの家などにおいてモンテッソーリ教育の実践に当たる教員を養成することにあります。本コースは、モンテッソーリにならって、「子どもの魂の中に眠っている人間を呼び覚ます」ことのできる教師の養成を目指しています。

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